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定期預金より堅実なお金の増やし方はある?【プロが厳選】おすすめは先取り投資

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投資や外貨預金などでお金を増やしたいと考えた時に気になるのがリスクです。損失が出ることを避けて定期預金を選択する人もいますが、定期預金の利率は低く、堅実にお金を貯めることはできても利息で増えるお金はわずかです。

定期預金よりも堅実で、かつ多くの利益が見込める方法はないのでしょうか。この記事では、ファイナンシャルプランナー・佐々木裕平さん監修のもと、最も堅実なお金の増やし方や、比較的リスクが低い先取り投資の種類、投資金額の目安などをお伝えします。

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コラムサマリ

■一番堅実で負担が少ないのは定期預金

自動積立定期預金や財形貯蓄制度で先取り貯金も可能

■多少のリスクを容認できるなら先取り投資がおすすめ NISA(新NISA)

iDeCo(個人型確定拠出年金)

積立保険

■先取り投資は収入の5~20%が目安

■投資にまわすお金がない場合はどうする?

■堅実にお金を増やしたい人が注意したい投資方法は?

■できるだけ堅実に継続してお金を貯めよう

本文

一番堅実で負担が少ないのは定期預金

堅実にお金を増やしていく場合、定期預金が一番です。お金を増やす方法は投資信託や株式投資、不動産投資などもありますが、いずれも損をするリスクは避けられず、定期預金より堅実なお金の増やし方とはいえません。

また、定期預金は負担の少なさも魅力です。収入増や節約でお金を増やすこともできますが、どちらも定期預金よりも労力がかかります。銀行に預けているだけでいい定期預金との負担の差は歴然です。できるだけ堅実に少ない負担でお金を増やすなら定期預金を選ぶのがいいでしょう。

もし、「定期預金より堅実で効率的にお金を増やせる投資がある」などと誘われたら、それは詐欺の可能性もありますのでご注意ください。

自動積立定期預金や財形貯蓄制度で先取り貯金も可能

自動積立定期預金では、設定した金額を定期的かつ自動的に定期預金口座に積み立てることができます。たとえば、給与が振り込まれる口座から毎月1万円 を定期預金口座へ自動的に預け入れることが可能です。

また、定期預金と似た財形貯蓄制度というものがあります。これは勤務先の会社が導入している場合に利用できる制度で、設定した金額が給与の支払い前に天引きされて財形貯蓄の口座に直接入金されます。

自動積立定期預金や財形貯蓄制度で先取り貯金を行えば、手元にまとまったお金がない人でも堅実にお金を貯め、利息分を増やしていくことができます。

多少のリスクを容認できるなら先取り投資がおすすめ

堅実にお金を増やすなら定期預金が一番です。ただし、定期預金は金利が低く利息はわずかで、お金を貯めることがメインです。「お金を増やしたい」と考えているなら、定期預金以外の方法も検討したほうがいいでしょう。

多少のリスクを受け入れられるという人には、毎月の収入から一定額を先に貯蓄へまわす投資方法の先取り投資がおすすめです。先取り投資にも様々な種類がありますが、比較的リスクが低くて初心者の人も始めやすいのは以下の3つ です。

•NISA(新 NISA)

•iDeCo(個人型確定拠出年金)

•積立保険

それぞれ詳しく見ていきましょう。

NISA(新NISA)

NISAは利益が非課税となる投資信託です1)。2024年から新しく新NISAが始まり、「つみたて投資枠」で年間120万円まで先取り投資をすることができます。

〈表〉堅実にお金を増やしたい人にNISAがおすすめの理由

•少額の先取り投資を長く継続できる

•リスクが低い金融商品を選べる

•金融商品の手数料が低い

NISA のつみたて投資枠は月々100円から始めることができるので、予算が少ない人でも始めることができます。つみたて投資枠で購入できる銘柄はすべて投資信託なので、あらかじめリスクが分散されています。できるだけ堅実に始めたい人は、まずは小額から始めてみるといいでしょう。

NISA は金融商品の購入時に手数料がかかりますが、どの金融商品も手数料が安いこともポイントです。

参考資料

1)金融庁「新しいNISA」

iDeCo(個人型確定拠出年金)

iDeCoは老後の資産を増やすための私的年金として2001年にスタートした制度です2)。 NISA と同じように運用中の利益が非課税で先取り投資をすることが できます。

〈表〉堅実にお金を増やしたい人に iDeCo がおすすめの理由

•原則として60歳まで引き出せず、長期的にお金を増やせる

•リスクが低い金融商品を選べる

•金融商品の手数料が低いものが選べる

•掛金は所得控除の対象になる

NISA とiDeCoの大きな違いは、iDeCoは原則60歳まで引き出せないことです。お金を安易に引き出せないので長期的な先取り投資に向いており、月々の投資額は少額でも60歳になった時には目に見えてお金が増えている可能性がありま す。

また堅実に投資を行いたい場合は、元本確保型の金融商品だけに投資することもできます。iDeCoでは証券会社によって、毎月かかる口座管理料に差があります。比較的管理料の低いオンラインの証券会社で口座を開設すれば、コストを抑えることができるでしょう。

参考資料

2)iDeCo 公式サイト

積立保険

積立保険は保険商品の1つで、私的年金である個人年金保険や子どもの将来の教育費を貯めることができる学資保険などがあります。

〈表〉堅実にお金を増やしたい人に積立保険がおすすめの理由

•満期を迎えれば確実にお金が増えている

•加入時に毎月の保険料を自分で決められる

•契約時点で満期を迎えた際の返戻率がわかる

•掛金は所得控除の対象になる

積立保険は保険料を支払い続け、満期を迎えれば支払った保険料より多い返戻金を受け取ることができる可能性があります。途中解約すると返戻金がマイナスになることもありますが、途中解約さえしなければ確実にお金を増やせる先 取り投資です。毎月の保険料は自分で決めることができるので、無理のない金額に設定して満期まで継続できるようにしましょう。

また、積立保険は保険商品ごと、月々の保険料ごとに返戻率が決まっており、満期で受け取れる返戻金を契約前に把握できる点も長所です。

そのほか、個人年金保険や学資保険は生命保険料控除の対象にもなるので、保険料を支払っている期間中は継続して手元に残るお金を増やすことができます。

先取り投資は収入の5~20%が目安

先取り投資は長く続けることが大切です。NISA や iDeCo は継続することで利益が期待できますし、積立保険を満期まで続ければ確実にお金を増やすことができます。長く続けられるように月々の投資額は無理のない金額にしましょう。先取り投資は収入の5~20%が目安といわれています。この範囲内で無理のない金額に設定するのがおすすめです。

NISA と iDeCoは途中で投資金額を変更することもできますので、少額から始めて収入や状況の変化に応じて金額を変更してもいいでしょう。

積立保険の場合、学資保険は途中で金額変更できますが、個人年金保険は金額変更ができませんので、満期まで確実に継続できる保険料に設定するようにし てください。

投資にまわすお金がない場合はどうする?

「毎月投資にまわすお金を用意できない」という人もいるでしょう。そのよう な人が収入の5~20%を先取り投資にまわすと生活が苦しくなってしまい、長く続けることはできません。投資のためのお金を捻出できない場合は、まずは支出を減らすところから始めましょう。

中でも手軽に始めることができるのが、以下の2つです。どちらの方法も、日々の出費を把握し、お金を管理することで支出を減らす習慣がつきます。

•アプリを使って節約する

•袋分け家計簿でお金を管理する

アプリを使った節約は家計簿アプリ、ポイ活アプリ、クーポンアプリなどの無料アプリで行います。家計簿アプリで支出を可視化して無駄遣いを減らすことで、投資に使うお金を捻出できる可能性があります。

袋分け家計簿は、食費や日用品費などの項目別に袋に分けてお金を管理する方法です。項目ごとに決めた予算内で1カ月やりくりします。

堅実にお金を増やしたい人が注意したい投資方法は?

先取り投資を紹介してきましたが、資産運用・投資は以下のような様々な選択肢があります。

〈表〉NISAやiDeCo以外の資産運用・投資

•株式投資

•FX

•外貨預金

•不動産投資

•REIT

•金投資

•暗号資産(仮想通貨)

ただし、いずれの投資も堅実にお金を増やしたい人には不向きでしょう。

これらの資産運用・投資はより多くの利益を得られる可能性がある一方でリスクが高い、まとまったお金を必要とするなどの特徴がありますので、堅実なお金の増やし方とはいえません。株式投資は株価の下落、FXや外貨預金は円高で損をする可能性があります。不動産は高額のローンを組むことになりますし、入居者がいない状況が続くと赤字になる場合もあります。

堅実派の人が投資を始めるなら NISAやiDeCo、積立保険を優先させたほうがいいでしょう。

できるだけ堅実に継続してお金を貯めよう

堅実かつ少ない負担でお金を増やしたいなら定期預金が一番です。もしも積極的にお金を増やしたいのなら、比較的リスクが低い先取り投資も検討してみましょう。また、先取り投資は少額からできるので、定期預金と一緒に行うのもいいでしょう。お金の管理・投資先を分散させることもリスクを下げることにつながります。

そして、定期預金でも先取り投資でも、長く続けることが大事です。無理のない金額で貯金や投資を行い、堅実にコツコツとお金を貯め、増やしていきましょう。

この記事の執筆協力

執筆者名

マネコミ編集部

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